療育が”必要ない”と言われたけど、様子が気になる…どうしたらいい︖
療育判断
グレーゾーン
グレーゾーン
「療育は必要ないと言われたけど、やっぱり気になる…」というお悩み、よく聞きます。お子さんのことを一番よく知っているのは保護者の方です。直感的に「何か違う」と感じることは、とても大切なサインかもしれません。
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年長児のママ
発達検査では「境界域で療育は必要ない」と言われたんです。でも集団行動が苦手で、園でも「マイペースすぎる」と言われて…。どうしたら良いのか迷っていたとき、相談支援員さんが「お母さんが必要だと思うなら、それが一番大事」と背中を押してくれました。
「療育が必要ない」と言われるケースには、いくつかのパターンがあります:
- 発達検査の数値上は「境界域」や「グレーゾーン」と判断された
- 明確な診断名がつかなかった
- 「もう少し様子を見ましょう」と言われた
- 「家庭での関わりで十分」と言われた
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相談支援専門員 みどり
発達の特性は「ある・なし」ではなく「程度の違い」です。検査結果だけでなく、日常生活での困りごとが重要です。「診断名がつかない」「療育は必要ない」と言われても、お子さんや家族が困っているなら、支援を受ける価値はあります。グレーゾーンの子こそ、早めの適切な支援が効果的なことも多いんですよ。
気になる場合は、以下のような方法があります:
具体的な対応策
- 日常の様子を具体的に記録する:「いつ」「どんな場面で」困ることがあるか記録しておくと、相談時に役立ちます
- 別の相談機関に相談してみる:セカンドオピニオンを求めることも大切です
- 市町村の相談窓口に相談する:お住まいの自治体の子育て支援課や児童発達支援センターなどに相談してみましょう
- 見学や体験利用をしてみる:実際に児童発達支援や放課後デイなどを見学して、お子さんに合うかどうか感じてみるのも良いでしょう
児童発達支援や放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用するには「受給者証」が必要ですが、診断名がなくても、日常生活での困りごとをもとに申請できる場合があります。まずは市町村の窓口に相談してみてください。
何より大切なのは、お子さんと毎日向き合っている保護者の方の感覚です。「様子を見よう」と言われても、気になることがあれば相談を続けることが大事です。一人で抱え込まず、気軽に相談してくださいね。