文化部会のメンバーの方々に
文化部会の活動内容や”みんなの本棚活動”についてお話ししていただきました文化部会の活動内容や
”みんなの本棚活動”について
お話ししていただきました
座談会参加メンバー
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グループホーム
あつまれガッツ村 入社16年目飯田真悟
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涸沼学園
入社32年目
富田かすみ
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ひぬまきっず
入社8年目
長田瑠璃
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涸沼学園
入社33年目
鈴木美菜子
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はたらくガッツ村
入社7年目
大木有裕美
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石崎学園
入社2年目
勝又みはる
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石崎学園
入社1年目
栗田佑里
文化部会って?
2023年度に発足した組織強化委員会。
部署や事業所の垣根を越えた、職員同士が協働できる場をつくるというミッションを掲げ、新たな一歩を踏み出しています。
今回は9つある部会の中から「文化活動部会」にフォーカス。
活動してまもなく1年が経とうとする今、どんな化学反応が起きているのか?
部会メンバーに活動内容や率直な感想について、本音で語り合ってもらいました。
文化的な活動を創造して発信、
法人文化の醸成につなげたい
まずは文化活動部会の目的について教えてください。
魅力ある文化的イベントの企画から運営まで
具体的にどのような活動をしていますか?
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長田さん
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今年度は茨城補成会の取り組みを広く知ってもらおうと、教養講座をはじめとする様々な文化的イベントを行ってきました。その甲斐あって、たくさんの人に「ヒューマンソリューションタウン」に足を運んでいただけました。
具体的には、毎月1回行っているEHSシアター、6月には落語家さんとジャズバンドを呼んだイベント、8月にはタッチケア講座、今年の1月は内部的なイベントでお正月遊びをしました。恒例の夏祭りでは、みんなで知恵を出し合って、メインステージのブッキングと構成を担当。現在は陶芸体験教養講座の企画を進めています。
その中でも主軸となる活動が「みんなの本棚」です。一から企画し、実施に向けて取り組んでいるところです。
地域住民や職員をつなぐ拠り所として
新しい関係づくりをスタート
メインとなる活動「みんなの本棚」について、詳しく教えてもらえますか?
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長田さん
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本の貸し出しや交換をする図書館のような活動です。 図書館と大きく違うのは「無人」であること。無人だったら気軽に寄れると思うんですね。利用者さんと職員のコミュニケーションの場にもなるし、ゆくゆくは地域の方たちと「みんなの本棚」を通して交流ができるようになることを期待しています。
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富田さん
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最近はコロナの影響で、職員同士の交流も希薄になっていますから、職員が集まって情報交換できる場としても有効活用していきたいですね。
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鈴木さん
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茨城補成会を知っていただくきっかけになって、いろいろな行事に参加しやすくなったり、時にはボランティアとしてお手伝いしていただけたら嬉しいです。私たちも地域に何かあったときはお手伝いできるような身近な存在でありたい。そんな関係づくりのスタートになればいいなと思います。
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長田さん
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ヒューマンソリューションタウンの認知度が上がって、 地域の方たちにとって私たちがより身近な存在となり、福祉の孤立化が改善されていくことが、 法人全体の目的とリンクすると思います。私たちが先陣を切って頑張っていかなくてはですね。
頼り、頼られ、ともに成長していける場
部会を通して得られた、自身の成長や新たな気づき、支援業務への影響などについて、
率直な感想を聞かせてください。
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勝又さん
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小さい頃から音楽や本を読むことが好きなので、文化活動部会に入れたら楽しく過ごせるだろうなと思い、文化部会を選びました。横のつながりを広げたいと思っていたので、違う部署の方が大勢いるところにも魅かれました。
実際、様々な部署の方と関わることで、頼れる先輩が増え、話の輪も広がりました。仕事を任せていただき、いろいろな経験もできました。この部会に入って本当によかったと思えるし、これからも頑張りたいです!
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栗田さん
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「みんなの本棚」がどんなものか、ワクワクしながらこの部会に入りました。入社1年目で仕事に慣れるのに必死の毎日でしたが、通常業務では経験できないような、何かを企画したり、仕事を任せていただけたことが、とても新鮮でやりがいを感じました。
初めて挑戦した見取り図の作成は、先輩のアドバイスを受けながら、何とかやり遂げることができました。こうした達成感の積み重ねが自信につながっていくと思いますし、学んだ知識やノウハウは今後にも生かせると思っています。
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大木さん
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入社して7年になりますが、石崎学園の職員の方と関わることがほとんどなかったので、この部会を通して交流が図れたことはとても貴重な経験でした。
また、1年を通して法人全体の行事が増え、文化活動部会としていろいろなことに携わらせていただいて、法人全体を盛り上げることに貢献できている実感を持てました。HESシアターについては、「来月は何やるの?」「仕事を休んでまで観に行きたい」と楽しみに待ってくれている利用者さまも増え、手応えをひしひしと感じています。
職員同士が事業所の枠を越えて交流する時間が増えましたよね。
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富田さん
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たしかにそうですね。組織強化委員会を作った目的「事業所の枠を越えて職員同士の親睦を深めること」を達成できていると思います。
勝俣さんや栗田さんが「仕事を任せてもらえた」と言っていましたが、デジタルに弱い私にとって、彼女たちのサポートはとても心強かったです。私が32年間ここで働いてこれたのは、他の職員さんの協力があってこそだと、あらためて気づくきっかけにもなりました。
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鈴木さん
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私は石崎学園の勤務が長く、涸沼学園やあつまれガッツ村の職員さんとはほとんど接触がありませんでした。昨年から涸沼学園やあつまれガッツ村に異動になって、文化活動部会で一緒に活動してきた皆さんの存在が頼りになりましたね。
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長田さん
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私は組織強化委員会が発足するまで、 何かのトップになった経験がありませんでした。どのように組織を運営したらよいか右も左も分からず、精神的に潰れそうになったこともありましたが、メンバーに任せた仕事が期待通りに返ってくる。それだけでも気持ちの安定につながりました。顧問の方たちは言語化できない部分まで汲み取り、一歩後ろからサポートしてくださったので、いい意味でも悪い意味でも、私のペースで仕事を進められました。
難しさもありましたが、今までにない経験ができたので、やってよかったというのが正直な気持ちです。そして何より楽しかった!
通常業務においても、与えられた仕事をこなすだけでなく、誰かに見られていることを意識して取り組むようになりました。自分自身の成長にも大きなプラスになったと思います。
まとめ
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飯田さん
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昨年までは存在しなかった組織強化委員会の発足により、茨城補成会に新しい価値が生まれたと思っています。複数の事業所が合同で時間を共有すること。事業所単位ではない業務分担が生まれたこと。さらに、保育士、指導員、支援員など、本来の職種プラスアルファの役割を担い、マルチタスクに仕事ができるようになったことは、本当にすごいことだと思います。
この先、労働人口が減っていく未来をおそれる必要がないくらい、スキルや仕事の質を高め、将来の日本の新しい働き方づくりを、この組織強化委員会の舞台で、メンバー一人ひとりができていたと思います。
初年度で産みの苦しみがあったとは思いますが、未来の自分たちの働きやすさをつくる文脈でも、 引き続き一緒に頑張っていきましょう。
長田さん
文化活動部会では、社会の多様化や複雑化が進む現代において、心と精神の共生社会の実現を目指し、新しくできたエリア「ヒューマンソリューションタウン」を拠点に、文化的な活動を発信しています。
最終的には職員だけでなく、地域住民の皆さんも巻き込んで、 一人ひとりが主体的に文化創造活動を推進することが目標。法人と地域をまたいだクラブやサークルがたくさん生まれることで、将来的には私たち文化活動部会が窓口となって体系化していき、法人文化を創造していけたらと頑張っています。