就労支援「はじめの一歩」によくある質問
利用手続き・費用について
費用
結論から言うと、ほとんどの方が無料で利用できています。就労支援サービスは福祉制度のひとつなので、世帯の収入によって負担額が決まる仕組みなんです。生活保護を受けている方や、住民税非課税世帯の方は自己負担がゼロ。それ以外の方でも、上限額が決まっているので、際限なくお金がかかる…なんてことはありません。
正直、「福祉サービスって高いんでしょ?」って思ってました。でも実際は0円で通えてます。昼食代の380円くらいは自分で払ってますけど、それだけ。訓練を受けながらお昼ご飯も食べられて、この値段って…ちょっとびっくりしました。
ただし、昼食代や交通費は別途かかります。事業所によっては送迎サービスがあるので、交通費が気になる方は見学時に確認してみてください。はたらくガッツ村では送迎も行っていますし、法人内の厨房で作った美味しいお弁当も注文できますよ。
利用料の目安(月額上限)
- 生活保護世帯・住民税非課税世帯:0円
- 世帯収入約600万円以下:9,300円
- 世帯収入約600万円超:37,200円
- ※「世帯」は本人と配偶者の収入で判定(親の収入は含まれません)
「お金のことが心配で相談できない」という声、実は多いんです。でも、相談は無料ですし、費用のことも含めて一緒に確認できます。申請前に「いくらかかるか」も市役所で教えてもらえるので、まずは気軽に聞いてみてくださいね。
手続き
受給者証は、福祉サービスを利用するための「許可証」みたいなものです。「このサービスを、この日数使えますよ」ということが書いてある大事な書類なんですね。お住まいの市区町村の窓口で申請します。
手続きの流れを、ざっくり説明しますね。
受給者証を取得するまでの流れ
- 市区町村の障害福祉課に相談・申請
- 相談支援専門員と一緒に「サービス等利用計画」を作成
- 市区町村の調査員による聞き取り調査
- 審査・決定
- 受給者証が届く(申請から1〜2ヶ月程度)
「書類とか難しそう…」って尻込みしてたんですけど、相談支援専門員さんが全部付き添ってくれました。一人で役所に行かなくていいんだって知って、すごく気持ちが楽になりました。わからないこと、全部聞けましたし。
「自分一人で全部やらなきゃ」と思わなくて大丈夫です。相談支援専門員という専門のスタッフが、手続きを一緒に進めてくれます。書類の書き方がわからなくても、窓口に同行してもらうこともできるんですよ。
申請に必要なもの(一般的な例)
障害者手帳または医師の診断書・意見書、印鑑、マイナンバーがわかるもの、本人確認書類など。市区町村によって異なる場合があるので、事前に確認しておくと安心です。
手続きって聞くと構えてしまいますよね。でも、相談支援専門員の仕事は、まさにこういうサポートをすること。遠慮なく頼ってください。「何から始めたらいいかわからない」という状態でも大丈夫。そこから一緒に整理していきましょう。
他サービス
組み合わせによりますが、いろんなサービスを併用している方は多いですよ。たとえば、グループホームに住みながら就労支援に通ったり、訪問看護を受けながら働く練習をしたり。「全部一つのサービスで」じゃなくて、必要なものを組み合わせて使うイメージですね。
グループホームに住みながら、週4日B型事業所に通ってます。生活面はグループホームでサポートしてもらって、日中は働く。この組み合わせが自分には合ってました。一人暮らしの練習もできてるし、仕事も少しずつ自信がついてきて。
ただ、就労移行支援と就労継続支援B型を同時に使う、といった「同じジャンル」の掛け持ちは基本的にできません。「今の自分にどれが合っているか」を相談支援専門員と一緒に考えて、一番合うサービスを選んでいく形になります。
よくある併用パターン
- 就労支援 + グループホーム(住まい)
- 就労支援 + 訪問看護・訪問介護
- 就労支援 + 短期入所(ショートステイ)
- 就労支援 + 移動支援
- 就労支援 + 日中一時
茨城補成会をご利用の方へ
はたらくガッツ村をご利用の方は、同法人内の「あつまれガッツ村」で行っている短期入所サービスも利用できます。「たまには親御さんに休んでほしい」「自立の練習をしたい」など、いろんな使い方ができますよ。
また、日中一時支援事業をご利用で、18時までご利用が可能です。
サービスの組み合わせって、けっこう奥が深いんです。「こういう生活がしたい」というイメージを教えてもらえれば、それに合わせて最適な組み合わせを一緒に考えられます。使える制度はしっかり使って、より良い生活を目指しましょう。
見学・体験・準備について
利用条件
手帳がなくても利用できる場合があります。これ、意外と知られていないんですよね。就労支援サービスは、医師の診断書や意見書があれば、手帳を持っていなくても申請できることがあるんです。
手帳を取ることに抵抗があって…でも「働きたい」気持ちはあったんです。相談したら、主治医の意見書で申請できると教えてもらって。手帳のことは後からゆっくり考えることにして、まずは利用を始めました。結果的に、それでよかったなって思います。
発達障害や精神疾患など、手帳の取得に時間がかかったり、取得を迷っている方もいらっしゃいます。そういう場合でも「まず相談してみる」ことで道が開けることも多いんですよ。
就労支援を利用できる可能性がある方
- 障害者手帳(身体・療育・精神)をお持ちの方
- 自立支援医療を受給している方
- 医師の診断書・意見書がある方
- 難病をお持ちの方
※最終的な判断は市区町村が行います
「手帳がないから無理」と諦めている方、一度相談してみてください。状況をお聞きして、利用できる可能性があるかどうか一緒に確認できます。手帳のことで悩んでいる方のお話を聞くのも、私たちの大切な仕事です。
働いていない期間
むしろ「ブランクがあるから」就労支援を使う、という方が多いんです。長いブランクの後にいきなり就職って、かなりハードルが高いですよね。就労支援は、そのハードルを一段ずつ下げていくための場所。5年、10年のブランクがある方も珍しくありません。
体調を崩して仕事を辞めてから、気づいたら8年経ってました。「もう社会復帰は無理なのかな」って思ってたんです。でも、就労支援に通い始めて、最初は週2日・午前中だけ。それでも「外に出る」「人と話す」ことから始められて…。今は週4日通えるようになりました。あの頃の自分に「大丈夫だよ」って言ってあげたいです。
ブランクが長いと、「朝起きられるかな」「電車に乗れるかな」という基本的なところから不安になりますよね。就労支援では、そういう「働く以前のこと」からサポートしてもらえます。生活リズムを整えることから始めて、徐々にステップアップしていけばいいんです。
ブランクが長い方によくあるスタートの仕方
- まずは週1〜2日、午前中だけから
- 「通う」ことに慣れることを目標に
- 作業よりも生活リズムの安定を優先
- 慣れてきたら少しずつ日数や時間を増やす
- 焦らない。比べない。自分のペースで。
ブランクの長さは関係ありません。大切なのは「これからどうしたいか」。長く離れていたからこそ、ゆっくり時間をかけて準備する必要があるんです。就労支援は、その時間をくれる場所。焦らなくていいですからね。
体験利用
緊張しますよね。でも、見学は「見るだけ」でOK。何か特別なことをする必要はありません。施設の中を案内してもらって、どんな場所でどんな作業をしているのか見て、スタッフと少しお話しする…そのくらいです。
見学の日、正直ガチガチでした。でもスタッフさんが「緊張しますよね」って最初に言ってくれて、ちょっとホッとして。施設の中を歩きながら、作業している人たちの様子を見せてもらいました。みんな黙々とやってて、「あ、無理に話さなくていいんだ」って思えました。
体験利用は、見学の後に「実際に1日過ごしてみたい」という方向け。こちらも強制ではありません。雰囲気が自分に合うかどうか、肌で感じてもらうためのものです。合わないと思ったら、それはそれで大事な発見。他の事業所を探すきっかけになります。
見学・体験でチェックしたいポイント
- スタッフの雰囲気は自分に合いそう?
- 利用者さんはどんな様子?
- 作業内容は興味が持てそう?
- 通いやすい場所?送迎はある?
- 質問しやすい雰囲気?
付き添いOKです
ご家族や支援者の方と一緒に来ていただいてもまったく問題ありません。「一人じゃ心細い」という方は、遠慮なく付き添いの方と一緒にお越しください。
見学は「試験」じゃありません。私たちも、来てくださった方のことを知りたいし、合うかどうかを一緒に考えたいと思っています。気になることは何でも聞いてください。「こんなこと聞いていいのかな」なんて遠慮はいりませんよ。
資格取得・キャリアアップについて
調理師
パティシエ
本当です。はたらくガッツ村では「食」をテーマにした仕事ができるので、調理師免許や製菓衛生師(パティシエ)の資格取得を目指せるんです。もちろん全員が資格を取るわけではありませんが、希望する方にはサポート体制があります。
お菓子作りが好きで、Ami Cafeで働き始めました。最初は洗い物や袋詰めが中心だったんですけど、だんだんお菓子作りにも関われるようになって。スタッフさんに「資格取ってみない?」って言われた時は、正直自信なかったです。でも、今は試験勉強をサポートしてもらいながら、合格に向けて頑張っています。
資格取得には実務経験が必要なので、日々の作業がそのまま経験として積み重なっていきます。働きながら資格を目指せる環境って、なかなかないですよね。
はたらくガッツ村で目指せる資格
- 調理師免許:レストラン「ビストロ・ラ・ポルト・アミ」での実務経験を活かして
- 製菓衛生師(パティシエ):スイーツ工房「Ami Cafe」での実務経験を活かして
- ※いずれも2年以上の実務経験が必要です
資格は「ゴール」じゃなくて「武器」です。就職の時にアピールできますし、何より自信につながります。「資格なんて自分には無理」って思っている方も多いですが、毎日コツコツ積み重ねれば、きっと届きます。私たちが全力でサポートしますよ。
職場体験
怖いですよね、その気持ちはよくわかります。でも、いきなり一人で放り込まれるわけじゃないんです。実習先の選定から、事前の打ち合わせ、実習中のフォロー、振り返りまで、スタッフがしっかり伴走します。
最初の実習は本当に緊張しました。でも、スタッフさんが初日に一緒に来てくれて、企業の担当者さんに私のことを説明してくれたんです。「この作業は得意です」「ここは苦手なので配慮をお願いします」って。自分では言えないことを代わりに伝えてくれて、すごく心強かったです。
実習は「お試し期間」みたいなもの。自分に合う仕事かどうか、実際にやってみて確かめられます。合わなければ別の実習先を探せばいいだけ。「失敗」じゃなくて「発見」です。
実習の流れ(一般的な例)
- 面談で希望や適性を確認
- 実習先の候補を一緒に検討
- 実習先との事前打ち合わせ(スタッフが同行)
- 実習開始(期間は2週間〜1ヶ月程度が多い)
- 実習中もスタッフが定期的にフォロー
- 実習終了後、振り返り面談
主な実習先・就職先(はたらくガッツ村の実績)
サニテック、高久、こうじや、涸沼ハーブの里、日東メンテナンス、宇吉農園、ツクイ、明保会、ヨークベニマル、しまむら など
実習で「合わない」と感じることは、全然マイナスじゃないんです。むしろ、自分に合う仕事を見つけるための大事な経験。何度実習しても大丈夫。納得のいく就職先が見つかるまで、一緒に探しましょう。
就職後
もちろんです。就職がゴールじゃなくて、「続けられること」が大事ですから。就職後も最大3年半、「定着支援」というサポートを受けられます。困ったことがあればいつでも相談できるし、スタッフが職場に来て調整してくれることもあるんですよ。
就職したての頃、職場の人間関係で悩んでたんです。自分からは言えなくて…。でも月1回の面談でスタッフさんに話したら、「じゃあ職場に行って、上司さんと話してみようか」って。実際に来てくれて、私の代わりに伝えてくれました。あれがなかったら、たぶん辞めてたと思います。
定着支援では、職場への訪問だけじゃなく、電話やメールでの相談もOK。「これくらいのことで相談していいのかな…」と思うようなことでも、遠慮なく連絡してください。小さな悩みが大きくなる前に対処することが大切なんです。
定着支援で相談できること
- 仕事内容や業務量の調整
- 職場での人間関係の悩み
- 体調管理と仕事の両立
- 生活面での困りごと
- キャリアアップの相談
就職後は「孤独」を感じる方も多いんです。事業所にいた時は仲間がいたのに、急に一人になった感覚。だからこそ、定着支援を大切にしています。就業・生活支援センターや相談支援専門員とも連携して、長く働き続けられるようにサポートしますからね。
相談支援について
相談
簡単に言うと、「福祉サービスの案内役」です。どんなサービスが使えるのか、どうやって申請するのか、自分に合うサービスはどれか…そういったことを一緒に考えて、必要な手続きをサポートしてくれる専門家なんです。
病院でいう「ソーシャルワーカー」に近いかもしれません。医師が治療をするように、相談支援専門員は「生活」を支える計画を一緒に作ります。
息子のことで何をどうしたらいいかわからなくて、途方に暮れてました。そんな時、相談支援専門員さんに出会って。「まずはこうしましょう」「次はこれです」って、道筋を示してくれたんです。一人で抱え込んでた時間がもったいなかったって思いました。
相談支援専門員がしてくれること
- 福祉サービスの説明と提案
- サービス等利用計画の作成
- 市区町村への申請サポート・同行
- 事業所との連絡調整
- 定期的なモニタリング(状況確認)
- 困りごとの相談全般
ふぃるさぽーとの特徴
茨城補成会の「ふぃるさぽーと」には、社会福祉士・精神保健福祉士・看護師・主任相談支援専門員が在籍しています。障害の種別を問わず、専門的な対応が可能です。
私たちの仕事は「寄り添うこと」だと思っています。制度やサービスのことって、複雑でわかりにくいですよね。それを整理して、「あなたの場合はこう」と具体的にお伝えするのが役割です。何でも聞いてください。一緒に考えましょう。
最初の一歩
そういう方、本当に多いんです。「相談したいけど、どこに電話すればいいかわからない」「自分の困りごとは福祉なのか医療なのかすらわからない」…そんな状態でも大丈夫。まずは「基幹相談支援センター」に連絡してみてください。
基幹相談支援センターは、地域の相談の「入り口」です。どこに相談すればいいかわからない時こそ、頼ってほしい場所なんですよ。
何年も引きこもってて、「このままじゃダメだ」って思っても、どうしたらいいかわからなくて。ネットで「障害 相談」って検索して、出てきた番号に電話しました。それが基幹相談支援センターでした。電話口で泣いちゃったんですけど、ゆっくり話を聞いてもらえて…あの電話が人生の転機でした。
こんな相談もOKです
- 「自分が障害かどうかわからないけど困ってる」
- 「家族のことで心配なことがある」
- 「近所に困っていそうな人がいる」
- 「病院を退院した後の生活が不安」
- 「福祉サービスの使い方を知りたい」
茨城町にお住まいの方へ
茨城町の基幹相談支援センターは「ふぃるさぽーと」です。障害に関する困りごとや悩みごとの相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。
「相談していいかわからない」という相談でも大歓迎です。私たちは、どんな入り口から来られても、必要な場所につなぐのが仕事。お話を聞いて、「これは○○に相談するといいですよ」とお伝えすることもあります。まずは電話してみてください。
計画相談
福祉サービスを使う時に必要な「設計図」みたいなものです。「この人にはどんな支援が必要か」「どんな生活を目指すか」を書いた計画書ですね。自分で作ることもできますが、相談支援専門員に作ってもらう方がほとんどです。
「自分で作る」選択肢もあるって聞いたけど、正直何を書けばいいかさっぱりで…。相談支援専門員さんにお願いしました。面談でいろいろ聞かれて、「こうなりたい」「これが困ってる」って話したら、それを計画にまとめてくれて。自分の状況が整理できて、逆にスッキリしました。
計画を作るための面談では、今の生活のことや困りごと、将来どうなりたいか…いろんなことを聞かれます。「考えがまとまっていない」状態でも大丈夫。話しながら整理していけばいいんです。
サービス等利用計画に書かれること
- 今の生活状況
- 本人の希望や目標
- 困っていること・課題
- 必要なサービスの種類と量
- サービスを使ってどうなりたいか
費用について
相談支援専門員に計画を作ってもらう場合、利用者の自己負担はありません。無料で利用できます。
計画づくりは「対話」です。私たちが一方的に決めるんじゃなくて、ご本人の思いを大切にしながら一緒に作っていきます。定期的にモニタリング(状況確認)もするので、「やっぱり違った」となれば計画を変えることもできます。まずはお気軽にご相談ください。